
こんにちは、とりい皮膚科クリニックです。
6月に入ると、曇りや雨の日が増えてきます。
「日差しが弱いから日焼け止めはお休みでいいかな…」なんて思う日ありませんか?
実は、曇り空の下でも私たちの肌には紫外線がしっかり届いています。梅雨時期の「見えない紫外線」こそ、シミやくすみを進行させる隠れたリスクなのです。
今回は、皮膚科医の視点から梅雨時期にこそ、気をつけたい紫外線対策についてお話しいたします。
紫外線は曇り空でも80%以上届いている⁉
紫外線には主に2種類あり、肌の老化やシミに深く関わるのが「UVA(A波)」です。UVAは雲や窓ガラスも透過する性質があり、曇り空でも80〜90%が地上に到達しているといわれています。
特に6月は紫外線量が急激に増え、晴れの日と変わらないレベルで肌にダメージを与えているのです。
「日差しがない=紫外線がない」と油断していると、知らないうちに紫外線ダメージが蓄積され、シミやくすみが進行してしまうこともあります。
天気 | 紫外線指標 |
快晴・晴 | 80~100% |
薄曇・曇 | 60~80% |
雨 | 30%程度 |
梅雨時期の油断がシミやくすみの原因にも
実際に当院でも、6〜7月になると「最近シミが目立ってきた」「顔色がなんだかくすんできた気がする」といったお悩みやお問い合わせが増える傾向にあります。
その原因の多くは、春からの紫外線ダメージの蓄積と、梅雨時期の無防備な日々かも。
曇りや雨の日が続くと日焼け対策を忘れがちになり、こうした油断が後々のシミを加速させてしまうようです。
今すぐできる!梅雨時期のシミ対策のポイント
曇り・雨の日でも日焼け止めは毎日
屋内外を問わず、毎朝のスキンケアルーティンにSPF30以上の日焼け止めを取り入れましょう。窓越しの光や、買い物などのちょっとした外出でも紫外線を浴びています。
帽子・日傘・UVカット眼鏡を上手に活用
視覚的に「日差しが弱い」と感じても、UVAは肌の奥まで届いて老化を進めてしまいます。曇りの日でも帽子・日傘・UVカット眼鏡などを活用して紫外線を防御しましょう。
ビタミンC・美白内服で内側からもケア
当クリニックではビタミンCやトラネキサム酸の内服もおすすめしています。紫外線によるメラニン生成を抑えるとともに、すでにできてしまった色素沈着にもアプローチできます。
梅雨時期こそ「見えない紫外線」に気をつけましょう
梅雨だからといって気を抜かず、毎日の紫外線対策を習慣づけていくことが、夏本番の肌トラブルを防ぐカギになります。
「気づいたらシミが濃くなっていた…」と後悔しないために、今日からできるケアをはじめてみませんか?
お肌の状態やお悩みに合わせた対策を知りたい方は、お気軽にとりい皮膚科クリニックまでご相談ください。
